アドバンド株式会社 中野道良社長インタビュー4/4
admin_db2024-11-11T12:52:05+09:00アドバンド株式会社 中野道良社長に聞く、優良顧客の獲得に関するケーススタディ(4/4) 「BtoBで優良顧客の獲得を狙う経営者が今すぐ実践すべきこと」 アドバンド株式会社 中野道良社長に聞く、優良顧客の獲得に関するケーススタディ(4/4) 「BtoBで優良顧客の獲得を狙う経営者が今すぐ実践すべきこと」 急成長中の広告デザイン会社で代表取締役を務める中野道良さん。 これまでのインタビューでは、ビジネスを創業してから優良顧客を獲得するまでの戦略について語っていただきました。 今回は、それらを実行するために最初に実践すべき具体的なプロセスについて詳しく伺います。 『中野道良社長に聞く、優良顧客の獲得に関するケーススタディ』 『中野道良社長に聞く、優良顧客の獲得に関するケーススタディ』 目次 会社の成長フェーズによって変化する“優良顧客”の獲得戦略とは 実績ゼロから新規事業を成功させた集客の極意 上場企業との成約に導いた“販促の設計図”と“本当の顧客理解” BtoBで優良顧客の獲得を狙う経営者が今すぐ実践すべきこと(当ページ) 最初の一歩は、商品情報を網羅して一つのコンテンツに 最初の一歩は、商品情報を網羅して一つのコンテンツに (島崎誠:以下、島崎) 今まで優良顧客を獲得するために重要なポイントをいろいろと伺ってきましたが、まずは何から始めるべきでしょうか。 (中野道良氏:以下、中野) お客さまの課題や自社の商品のこと、それからどのようにすればそれらがお客さまに伝わるかも含めて、ひとつのコンテンツにまとめるのが大事だと考えています。 最初はあまり取捨選択せず、こういう話は何か効果がありそうだなというところを全部書き出すのが重要です。 それを書き出して、グルーピングしてまとめていくと、だんだん相手に伝わりやすいものになってくると思います。 それが商品のコンセプトも含めた、ひとつの商品を売るためのコンテンツになるはずです。 これは完成形じゃなくてもいいんです。 まず全部網羅したコンテンツがあって、そこから例えばリスティング広告をやろうとするのであれば、広告の最初にどういうキーワードを使えば反応が来やすいかとか、あるいは広告をクリックした先にどんな情報があれば足跡を残してもらいやすいかということを考えながら進めていく。 ターゲット層にもよりますが、Webマーケティングみたいな形で作っていくとか、あるいはSNSを使うのが効果的だというのであれば動画にしていくとか、紙媒体の方が効果的だと判断すれば印刷物として作るというように、手段の工夫はいろいろ出来ます。 ですので自社の商品についてなど、伝えることを全部網羅した一つのコンテンツを作っていただくのが最初の一歩かなと思います。 (島崎) 一般のホワイトペーパーやウェビナーに近いと思うのですが、それもテクニックですよね。 作りさえすればいいという意識になりかねない。 実際、ホワイトペーパーなどを見てみても全然面白くなくて読む気になれないということがあります。 そんな中で、中野からいただく資料は優れている。 それはデザインなどいろいろな要素があると思うのですが、どのような工夫をされていますか。 次に、まとめたコンテンツをお客様に沿ってアレンジ 次に、まとめたコンテンツをお客様に沿ってアレンジ (中野) コンテンツのままでは単に自社の商品の説明に終わってしまいがちなので、それをお客さまの課題に沿って文章をアレンジしなきゃいけないですよね。 先ほど申し上げたように、お客さまを主語にするとか、あるいはコピーライティングの効果を生み出すルールというやり方はあります。 ですが、ただそのテクニックだけではだめで、そのコンテンツの中での優先順位もあると思うんですよ。 これを最初に出した方がいいとか、あるいはここはセールスの段階で伝えた方がいいってこともありますね。 最初から打ち出し過ぎてしまうと、読んでる人が途中で読むのを嫌になることもありますので、出す順序も考えなきゃいけないんです。 ですのでそういうことも含めた、最終的なアウトプットを考えていかなきゃいけないということが一番のポイントだと考えています。 (島崎) 最初から完成したコンテンツを作るというよりは、今お話されたようなことを意識しながらお客さまを主語にする形で作っていくことによって、まずは“販促の設計図”の一部ができる。 そこから進めていって、最終的には“販促の設計図”が完成して優良顧客を獲得するという流れですね。 出来上がったコンテンツを効果的に届ける郵送DM 出来上がったコンテンツを効果的に届ける郵送DM (中野) 先ほどホワイトペーパーを例に挙げていただいて、PDFのような電子データをイメージされているかもしれませんが、印刷物でもPDFでも動画でもほとんど関係ないと考えています。 やはり中身で何を伝えるか、読者である見込み客が共感出来るかどうかというのが一番のポイントです。 また、ホワイトペーパーとか動画とかというのは手段の話ですが、それに関してぜひお伝えしたいことがあります。 マーケティング戦略にはプル型とプッシュ型があり、その中でWebサイトや動画はプル型です。 リスティング広告もSEOも、商品を一生懸命探しているお客さまに対しては非常に効果的な受け皿となりますが、商品によってはニーズに気づいていない潜在客だっているんです。 例えばある分野である企業が牛耳っている商品は、結構高止まりしてしまうことがあります。 それから、一見専門家がやってるように見えて、実は大したことない商品もあります。 ですからそこは非常にポテンシャルが大きいんですよね。 われわれ中小企業は、そういう高止まりしている商材をいかに見つけるかが大事です。 一方で、その市場のお客さまたちっていうのは現状に満足しているんですよ。 そういうお客さまたちに対してはニーズを呼び起こさないといけない。 これはWebでは無理なんですよ。 Webというのはニーズがすでに顕在化してる人にとっては非常に効果的で役に立つツールなんですが、ニーズが分かっていない人はそもそも検索しません。 この方々にニーズを知らせる手段は、世の中に一つしかないと思います。 郵送ですね。 たしかにテレアポや訪問営業、あるいは展示会みたいなことをやろうと思えば出来ますし、それからマス広告なんかも可能といえば可能です。 ただ、いろいろなことを考えたときに、例えばマス広告はBtoBのニッチな商売だとコストがかかりすぎます。 それにテレアポとか、最近よくあるコンタクトDMという、問い合わせフォームに送るDM。 これは非常に違法スレスレですね。 [...]